【本郷三丁目】創業100年『天喜』の極上天ぷら

天ぷらの写真

文豪家に愛された町、本郷三丁目

本郷三丁目」は、湯島天満宮や櫻木神社などの歴史的建造物が多く存在し、町の至る所には昔ながらのお店や旅館が点在している、レトロな風景が色濃く残っている町です。ひとたび足を踏み入れれば、落ち着いたレトロな世界観に包まれ、せわしない日常を忘れてしまいそうになります…。

また本郷三丁目は、夏目漱石や樋口一葉など有名文豪家たちに愛された町としても有名で、樋口一葉が実際に使用していた井戸などもそのままの形で保存されており、文豪家たちの暮らしの足跡を辿ることもできます。

本郷の町中には石畳の道や坂道もあったりして、コツコツと靴のこすれる音がさらにレトロな雰囲気を盛り立ててきて、町を歩くのがさらに楽しくなります…。

そんな本郷三丁目の町で長年営業を続けている、老舗天ぷら店『天喜』にお話を伺ってまいりました!

100周年を迎えた、老舗の天ぷら屋さん

天喜の外観

本郷三丁目の風情ある街中で一際重厚な雰囲気を漂わせる、老舗天ぷら店『天喜』。

先代は元々本郷の藪蕎麦で働いていましたが、当時数少なかった天ぷら専門店を作りたいと思うようになり、そのお店から独立し開業したのが『天喜』でした。その後、代々お店の味を大切に守り続けて、創業100周年を迎えました。

現在の店主は4代目で、お客様も2代目、3代目とどんどん世代が変わっているので、昔ながらの味を変えずに提供することを心がけていると、店主はお話してくださいました。

天喜の内観

店の中へ入るとシュワシュワと天ぷらの揚がる良い音が聞こえてきます…。

店内は一見シンプルだけれどどこか温かみがあり、席につくとほっとした気持ちにさせてくれます…。広々としているので、気兼ねなくリラックスして食事を楽しむことができますよ。

4人掛けの席もあるので、ご家族や複数人でも気軽に利用できるのが嬉しいですね♪

絶品天ぷらが味わえる秘訣は、伝統の「天喜独特の揚げ方」にあり…

『天喜』では、毎朝店主が直接仕入れてくる新鮮な食材を使った、伝統的な江戸前天ぷらをいただくことができます。

お店おすすめの「並 天丼 えび」は、天ぷらが少し硬めの衣で、タレがかかっていてもしなることなく揚げたての食感をいつまでも楽しむことができます。新鮮でプリプリなえび天は一口かじるとえびの甘みとタレのコクが混ざりあい、ごはんがどんどん進む一品です。

どうして『天喜』の天ぷらはサクサクの食感が続くのか…?実は揚げ方に秘密があるんです!まず、粉を薄く溶き、散った衣を手作りの道具でかき寄せて、花が咲いたように揚げる…これが伝統の「天喜独特の揚げ方」です。こうすることによって、天ぷらを最後の一口まで美味しくいただくことができるのです。

『天喜』ではこのようにじっくり時間をかけて丁寧に天ぷらを揚げているため、提供するお料理は天ぷら一本と決めているんだそう。

ですが、前もって予約してくれる方には新鮮なお刺身なども提供してくださるそうなので、店主が独自のルートで仕入れるお魚を生で味わってみたいという方は、ぜひご予約をおすすめします!

100年の伝統を守りつつ、新しいことにも挑戦していきたい。

店主は高校卒業後調理師専門学校に通っていましたが、当時の店主だったお父様が体を壊してしまったことをきっかけに『天喜』を継ぐことを決意しました。

どんなに忙しい時でも、お店で使う食材は必ず自分の目で見て仕入れをすることにこだわり、その目で納得できたもの以外は仕入れないというポリシーを、受け継いで以来ずっと貫き通してきたんだそう。私たちが絶品の天ぷらを味わえる裏側には、計り知れない時間や手間暇が隠されていたんだなとしみじみと考えさせられました。

また、最近はコロナの影響で外国人などのお客様も減ってきてしまったため、若い人や外国人の方に向けたビジネス展開をしていきたいとも語ってくださいました。

100年という歴史の重みをしっかりと受け止めながらも、新しいことにも積極的に取り組もうとしている『天喜』の今後の動きにこれからも目が離せません!

『天喜』は本郷三丁目駅から徒歩1分

『天喜』は本郷三丁目駅から徒歩1分のところに店を構えます。

営業時間は、ランチが11:00~14:00、ディナーが17:00~21:00になります。

定休日は日曜日と祝日になります。

※新型コロナウイルスの影響で、営業時間・定休日に変更の可能性があるので、来店前に店舗に確認してください。

店舗情報

天喜
東京都文京区本郷4丁目5−8
 03-3811-5421

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