【国立】昭和ロマン感じる洋館で優雅なひと時を『カフェ おきもと』

昭和8年築の洋館が舞台の『カフェ おきもと』でロマン感じるひとときを。

今回は東京・国立駅周辺にある、昭和初期に作られたレトロな洋館で洋食ランチやデザートがいただけるお店『カフェ おきもと』へインタビューさせていただきました!

『カフェ おきもと』外観
昭和初期に作られた洋館を活かした『カフェ おきもと』

〈令和に残る由緒ある洋館「沖本邸」が『カフェ おきもと』に生まれ変わるまで…

『カフェ おきもと』がオープンするに至った経緯は昭和初期の時代までさかのぼります。『カフェ おきもと』のルーツである洋館「沖本邸」は1932年に貿易商の土井内蔵(くら)の別荘として建てられたもので、土井の甥で国登録有形文化財の「旧松本邸」(兵庫県宝塚市)などを手掛けた川崎忍氏が設計されたんだそう。その後1937年に海軍少将の沖本至へと渡り、1940年に洋館の隣に木造平屋建ての和館が建てられました。沖本の死後、次女京子さんと三女智子さんの2人が洋館に住み続け、「沖本邸」を維持し続けてきました。
そして長い年月が経ち、京子さんと智子さんは80の歳を迎え、体力的にもこの洋館を守り続けていくことに不安を感じていたんだそう。ちょうどその頃『カフェ おきもと』のオーナーである久保さんは京子さんと智子さんのことを気にかけ、クリスマスや正月には自宅へ招き一緒に食事をしたり、旅行に行ったりと家族ぐるみで交流していらっしゃいました。京子さんと智子さんは深いつながりがあった久保さんにいつしか洋館の相続について相談するように…。
その後京子さんがお亡くなりになり、智子さんは老人ホームへと入所することになり、久保さんは悩み抜いた末に洋館「沖本邸」を引き継ぐことを決意。久保さんは「古い建物は歴史の“生き証人”」、「地域のシンボルに」という考えの元、洋館を保存し残していくために「沖本邸」をカフェとして新たにオープンさせたました。それが『カフェ おきもと』のはじまりです。それからは洋館の補修作業や片付けに追われながらも、由緒ある「沖本邸」をオールステンレスのキッチンを設けたお洒落なカフェへと生まれ変わらせました。また、現在久保さんは国立市と連携して「沖本邸」を国の有形文化財の申請もなさっているそうです。

『カフェ おきもと』内観

洋館のある場所はあまり人通りも多くなく、当初は隠れ家カフェ的なイメージでひっそりと軽食を提供しようとお店をオープンさせたそうなのですが、いざふたを開けてみればお店は大繁盛で連日大行列に。最長で3時間待ちの日もあったんだとか…。あっという間にメディアにも取り上げられるほどの人気店となった『カフェ おきもと』は、オーナー含めて3人態勢だったスタッフを11人まで増員し、日々お店を切り盛りされています。

洋館の姿を活かした店内には、暖炉が備え付けられていたり、アンティーク家具が置かれていたりと、古き良き昭和ロマンを感じながらまったりとお食事を楽しむことができます。また外にはテラス席も用意されていて、季節感あふれる自然に囲まれながら素敵なひとときを過ごせます。春には可愛らしい花々の香り、夏には爽やかに生い茂る木々、秋には鮮やかな紅葉、冬には神聖な雪景色と…歴史ある洋館を四季の自然が包み込む様は写真に収めたくなるほどの美しさです。

洋館×カフェの『カフェ おきもと』が生み出す自家製洋食ランチやデザートはどれも本格派!

オーナーの久保さんは恵比寿にある料理学校「レコール・バンタン」のカフェコースに通っていた経験があり、そのつながりから同校の講師でフードコンサルタントをしている宮崎政喜さんをお店のシェフに招き、本格派の洋食ランチやデザートを提供しております。宮崎さんは地域活性化アドバイザーとしても活躍されている人気料理人でその腕はお墨付きです。
『カフェ おきもと』で提供しているお料理は全て手作りにこだわっており、知り合いの八百屋さんから仕入れている新鮮な野菜を使ったランチメニューや自家製のデザートをいただくことができます。洋館を活かしたとっておきのレトロ空間で、こだわりの詰まったメニューも数々をお楽しみください。

「煮込みハンバーグとおばんざい盛り合わせ」の写真
「煮込みハンバーグとおばんざい盛り合わせ」
由緒ある洋館でいただくランチは格別です…。
  • 「煮込みハンバーグとおばんざい盛り合わせ」
    ドリンクセット 1450円(税抜)/スウィーツセット 1750円(税抜)
    和食と洋食を見事に融合させた「煮込みハンバーグとおばんざい盛り合わせ」は現代の日本に残る洋館の姿とどこか重なります…。じっくりと煮込まれた自家製ハンバーグと新鮮なお野菜をふんだんに使ったおばんざいがセットになったボリューム満点なランチメニューです。ふっくらとしたハンバーグはコクのある自家製ソースとの相性も抜群で、ご飯がどんどん進みます。素材本来の魅力を活かしたおばんざいは、噛む度に野菜の甘みや旨味がしっかりと感じられます。がっつりながらも栄養満点なランチメニューは、忙しい現代人におすすめしたい逸品です!
  • 「欧風カレーとキーマカレーのメリメロプレート」
    ドリンクセット 1250円(税抜)/スウィーツセット 1550円(税抜)
    メニュー名にある「メリメロ」とは仏語で色々な物があって楽しいという意味を指す言葉で、こちらはその名の通り、あらゆる食材を贅沢に使用した五感で楽しませてくれるランチプレートとなっております!メインのカレーはビーフの旨味が溶け込んだ欧風カレーとスパイスの効いたキーマーカレーの2種が味わえ、さらにかぼちゃや玉子などの色鮮やかなトッピングがアクセントを加えます。いろんな顔を覗かせる特製ランチプレートは最後の一口まで美味しくいただくことができます。
  • 「鶏モモのコンフィ」1780円(税抜)
    選りすぐった鶏もも肉を使用したコンフィは、表面はカリッと中はしっとりな極上の味わいを堪能できます。付け添えのお野菜もシャキシャキで、プリプリな鶏もも肉との食感の違いを楽しめます。ちなみにこちらは20食限定となっておりますので、お店で出会えたら絶対に食べておきたいランチメニューとなっております!
「贅沢フルーツのフレンチトースト〜アイスクリーム&果実のせ〜」の写真
「贅沢フルーツのフレンチトースト〜アイスクリーム&果実のせ〜」
洋館でまったりとデザートタイムはいかが?

美味しいランチメニューをいただいた後におすすめなのが、『カフェ おきもと』の種類豊富な自家製デザートたちです!フレンチトーストや手作りケーキなど、歴史ある洋館でいただく極上のデザートは不思議と特別な味がします…。

  • 「贅沢フルーツのフレンチトースト〜アイスクリーム&果実のせ〜」
    パン2枚 1,280円(税抜)/パン3枚 1,680円(税抜)
    卵液にしっかりとパンを浸してから焼き上げるフレンチトーストは、しっとりふわふわで鼻に抜けるバターの風味がたまりません…。ひんやり冷たいアイスクリームと出来立てほやほやのフレンチトーストを一緒にいただけばあまりのウマさにほっぺたが落ちそうになります。たっぷり乗せられた新鮮なフルーツの酸味と甘みがさらにフレンチトーストの魅力を引き立て、極上の洋館スイーツに…。
  • 「黒糖バナナケーキ」600円(税別)
    黒糖の優しい甘さが引き立つ自家製バナナケーキはコーヒーや紅茶が恋しくなる絶品デザートです。ずっしりと重みのあるケーキを口へと運べば、バナナのフレッシュな甘みがふわっと広がります。さらに添えられたバニラアイスがコクと甘さをプラスします。甘いもの好きにはたまらない手作りケーキは満足感ばっちりなデザートとなっております♪​

『カフェ おきもと』では和館の貸し室も行っております!将来的には洋館でのウェディングも…!

『カフェ おきもと』では、「和館」を貸し室やギャラリーとして場所の提供を行っているんです!
現在は語り部会に茶道や句会、展示会などが定期的に催されていて、由緒ある和館を有効的に活用してもらいたいと利用を積極的に呼びかけているんだそう。また今後は洋館での結婚式なども構想中とのことなので、ぜひお楽しみに!昭和レトロな洋館で挙げるウエディング…きっと素敵な思い出になること間違いなしです♪

東京・国立駅近くにお越しの際は、代々受け継がれてきた洋館で手作りの洋食ランチやデザートを楽しめる『カフェ おきもと』へぜひ足を運んでみてくださいね。

『カフェ おきもと』は国立駅から徒歩8分

『カフェ おきもと』は国立駅から徒歩8分のところに店を構えます。国立駅南口ロータリーから旭通りへ。130m先の角を左折し東へ。上り坂の最初の横断歩道を北へ折れて左折。竹垣に囲まれた竹林が目印です。(駐車場8台あり)

営業時間は、ランチが11:00~14:00(ラストオーダー) 、カフェが14:00~16:00(ラストオーダー)になります。

定休日は火・水・木になります。

※新型コロナウイルスの影響で、営業時間・定休日に変更の可能性があるので、来店前に店舗に確認してください。

店舗情報

カフェ おきもと
東京都国分寺市内藤 2-43-9
 042-572-1234